弥生の園居宅介護支援事業所
トップページ > やよいの園 > 弥生の園居宅介護支援事業所 > 最新情報

最新情報

ブログ 2017/04/13 08:31

―ソーシャルワーカーから見た!地域と暮らし-

―ソーシャルワーカーから見た!地域と暮らし-

 

弥生の園居宅介護支援事業所のSです。

私は以前、他区の地に居宅のケアマネジャーとして足を踏み入れてみると、想定していた以上の壁が待ち受けていました。時間と手間がかかるケースが多いことは予想していましたが、多機関、多職種の連携にまだ十分でないところもあり、課題の解決に確立した仕組みの力を借りることは難しかった思い出が蘇ります。例えば、生活保護を受けている一人暮らしの高齢者がいました。元は区内の大ガード下で路上生活をされていた方で福祉事務所の路上調査をキッカケに支援された方です。タバコの火の不始末で布団に焼け焦げを作る、近隣に糞尿を撒き散らす、夜中のテレビの音で住民から騒音の苦情が出る、病院受診も一切拒否等というケース利用者がいました。加えて、家賃や公共料金も長期間滞納し、大家としては退去して貰いたいが、そうすると本人は路頭に迷う。大家は困ったあげくに行政に相談するが、行政担当者から「本人が路上生活の身になれば介入しやすいが・・・・・」と。一方、地域包括支援センターに相談するも有効な対応策が見つからないままの状態であった為、私はその時、とにかく関係者が顔を揃え、支援の方向性の手がかりをつかむ場を設けようと考えました。先の大家、弁護士をはじめ、近隣住民の代表ともいえる民生委員、通っているデイの管理者、ホームヘルパー、さらに包括、生保のケースワーカーにも声をかけ、「地域ケア会議」といった当時公式の場がありませんでしたが、一同集まり催されました。もちろん、最初からスムーズに話し合いにはなりませんでした。住民生活を尊重する立場、本人支援を第一に考えるケア担当者、それぞれの視点には深い溝があり、結果的に話し合いは平行線に終わり、行政の権限で強制的に精神病院に移送されてしまいました。当時の心境としては、地域でその人らくしくいきいきと生活していくというスローガンを掲げているにも関わらず、民生委員や地域住民、行政は理解できていない現状に憤りを感じ非常に悔しい思いをしたケースでした。このケースをキッカケに私は地域へ目を向け始め、「地域でこうした集まりを催す機会が重要」と思い、会議の開催をスタンダードなものとし、チームアプローチによるソーシャルワークの土壌を作っていくために国や行政、各関係機関にも働きかけ「地域ケア会議の義務化」を求めました。

 

ページの一番上に戻る